「ヤシャハゼ(ハゼ科)とランドールシュリンプ(テッポウエビの仲間)」
ハゼとエビの仲間の共生、この類の共生は多いようですね。
かなりちいさな生き物どおしの共生で、いろんな組み合わせがあるみたいです。
結構、深い所に住んでいるようで、1対1だけではなく複数でも住んでいるかも。
(村山)
水深20〜30mの砂地に生息。ハゼとテッポウエビの共生の代表的な例です。ハゼはテッポウエビの作った巣穴に居候し、そのお返しとして、あまり目の見えないエビに代わって巣の見張り番をしています。普段、エビは巣穴の中の砂を外にひたすら運んでいます。その時、見張りをしているハゼの体に触角で触れて外が大丈夫か確かめます。外敵が近づくと、ハゼは体を震わせてエビに出て来ないように合図します。外敵が更に近付くと、ハゼも巣穴に引っ込みます。だいたい一つの巣穴に2匹のハゼが棲んでます。たまに更に別のハゼまで一緒に棲んでる事もあります。また、ハゼによっては外敵が近付くとテッポウエビより早く巣穴に引っ込んでしまう奴もいます。当然、大きな人間も外敵とみなされるので、撮影は大変です。ハゼの様子を伺いながら、ゆっくり、そーっと近付いていきます。
(SDC喜界)
成体で4センチですか小さいですね。
ところで、WEVで探して見ると砂地が多いみたいですが群生
(同じところに沢山穴があいている)みたいなことがありますか?
(村山)
ハゼの種類によって巣穴はいろいろですが、このヤシャハゼについては一つ巣穴があるとその近くに数箇所巣穴があることが多いです。でも、人間の目で見てハッキリ分かるほどしっかりした穴ではありません。ヤシャハゼがいてはじめて巣穴の存在が分かるほど小さいです。
(SDC喜界)