「フリムン徳さんのアメリカ便り」 第16号   『竜巻』
                                    

2005.8.5

英助、生まれて初めて、大きな竜巻に遭った。8月2日の午後、ギィーンと耳を裂くような金属音が突然に襲ってきた。 完成間近の我が家の窓際でコンピューターに向かっている時だった。

 外にいる初美が両手を上げて、なんや慌てふためいてわめいている。窓のガラスが2重張りなのと大きな金属音で初美の声は聞こえない。慌てて外へすっ飛んだ。
 目の前で、 庭にあったプラスチック製の安楽椅子がクルクル回りながら、家の屋根ほどの高さまで巻き上げられた。竜巻だ!!
 椅子は 一度落ちてきたが、またクルクルと巻き上げられて、裏山に投げ捨てられた。竜巻は、砂埃や、枯草を巻き上げながら、隣の牧場へ移動して行った。 あれよ、あれよという間の出来事や。 幅15メートルぐらいの竜巻だった。
巨人のキチガイが猛スピードでやって来て、手当たり次第に何でももぎりとり、壊して、空へ 巻き上げ、そして、投げ捨て、あっと間に逃げて行く感じや。 今まで、テレビで見ていた竜巻は黒い煙のようだったけど、俺を襲った竜巻は、色ナシや。無色の強風と、金属音や。

  竜巻の通り過ぎた後、家と庭を見回った。家に被害はなかったが、裏庭に俺の肩ぐらいまで伸びていた竹の二束が、根こそぎなくなっている。一束20本から30本ぐらいで人差し指ほどの太さの竹が密集して生えていた。後でわかったが、竹の束は、はるか下の道に転がっていた。

たまに暑い日に、小さな竜巻(ここの人はWHIRL WINDと言っている)があるが、こんな大きいのは初めてや。近所の被害はどうやろか。近くの友達のバブの家で竜巻の話をしたら、狐につままれたたような顔をしている。竜巻はごく限られた場所での出来事なんや。

 このところ、115度F(46度C)以上の暑い日が続いている。それで竜巻も起きやすくなっているンや。人間も身体のどこか悪いと熱がでる。地球もどこか悪いから熱が出るンや。地球も生きているのや。生きている地球を大事せんと熱は下がれヘンで。
フリムン徳さん

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徳さん」の出身地の鹿児島県大島郡喜界島の「小野津集落」は昔からの港でした。集落民の性格は豪放で発展性があり常に島外に目が向いていたようです。島外においては郷友会(郷土出身者の集い)の活動も盛んだということです。私も何故か縁あって知り合いが多いです。結婚式などにもお呼ばれしました。

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